売れるウィッグは「5つの条件」が揃っている
大ざっぱに結論的に述べていくと、商品は5つの構成で成り立っています。「原材料」、「加工」、「販売」、「価格」、「サービス」の5点です。いま盛んに“ジャパニーズ・クオリティ”などと言われ、日本製品の質の高さが世界中で評価されるようになりましたが、品質とはこの5点を含んだすべての総合評価です。いまどきは単独で品質がいいと言ってもそれではほんとうの評価につながりません。
世界のキーワードとなった“ニッポンのおもてなし”は、サービスの良さ・対応力の良さであり、これもジャパニーズ・クオリティの1つです。こだわりをもちつづける日本人の良さは、5つの点すべてにその道のプロが存在していることで、類例がないほどの品質と信頼を勝ち取っています。では、非常にニッチな市場と言われていますが、ファッション用ウィッグの世界、医療用ウィッグの世界は、どうでしょうか。
外国人でなくても、この5つの側面が100点満点で揃っていたら、ユーザーは文句なく他社のウィッグではなく、“条件の揃っているウィッグ”を買うはずです。ここで必要になるのが、ユーザーの選択眼、いい商品を選び取る“目利き”という力です。いくら5つの条件を揃えていても、真実・実情を見損なって、それとは違うウィッグを選択し購入していたら、あなたは価格に見合わない割高な商品を買わされていることになります。
ネットの時代“安くてもいいモノ”は存在する
ここで1つ注意点があります。昔は良く「安かろう、悪かろう」と言って、安い価格のモノは粗悪品というレッテルが貼られてきました、しかしインターネット社会の時代に入ったいま、「販売」という側面は多くの中間業者の手を経ずして直接販売できるようになっています。その分のコストが省け、「価格」は安くなるのが当たり前です。つまりネット上には“安くてもいいモノ”は存在するということです。
ファッション用のウィッグはピンキリで、上記の5つの側面に照らして適正かどうかを判断するのは非常にむずかしいと思います。同様に医療用ウィッグであっても価格がマチマチで5つの評価でどう判断すべきか、迷ってしまう商品がいくつもあります。けれども賢い消費者なら、問い合わせやお客様相談窓口などを上手に活用して、そのメーカーの言っていることがほんとうかどうかを見抜きます。
また実際に買ってしまった場合なら、着けてみて使ってみればいい商品か悪い商品かがすぐにわかります。そのようなメーカーはすぐにネット上で口コミが広がり、1ヵ月も経たないうちに“売れないウィッグ”となっているはずです。ちなみに「試着無料」や「返送料無料」とうたっている会社の商品であれば、本物と判断して取り寄せてみても良いでしょう。自社の製品に絶対の自信があり、コスト削減や実績向上のために、相当な努力をしているはずです。