ウィッグ慣れしてくると「価格の正当性」がみえてくる
抗がん剤治療も回数を重ねていくと、副作用の苦しみに対して乗り越え方が分かってきます。
それと同時に、医療用ウィッグの品質と価格についても、頃合いというものがわかるようになります。
高い価格のほうが高機能で丈夫と思っていた最初のころは、ブランドもののウィッグに限ると思っていたので、ウィッグサロンに行って18万円の製品を購入していました。
2回目に購入するときは8万円のウィッグでいいと予算を決め、その次の3回目の買い換えのときには、ウィッグサロンに行くのもやめて、通販の医療用ウィッグに限定しました。
同病の友人が増えて、「サロンに行ってウィッグを買うより、通販のほうが楽よ」と教えてもらったり、「通販のほうが安いし、品質もそんなに悪くないし」と教えてもらったり。病院で医療用のウィッグを使っている人のうち、私が聞いた限りでは半数以上の人が「通販」という感じでした。
通販のウィッグは質が悪いと思い込んでいる方へ
病院で同じ病棟の患者さんに聞いたときの答えを私なりに整理して書いておきます。
ウィッグサロンで購入するか、通販で購入するか、迷っている方は参考にしてみてください。患者さんの大半は、サロンで購入してその後に通販に切り替えていますので、どちらのメリットも知っている方々の意見です。
- サロンに行くと、同じメーカーの製品どうししかくらべられない。結局は真ん中の価格ということになるけれど、試着もそこそこで決めて納得はしにくい。
- 有名な名のある会社のウィッグと言っても、店員さんが熱心に説明してくれるほど、「これだからいい」と思えるような製品ではない。
- 医療用は普通のウィッグより高価な感じがする。それなのに、特別な作りとか仕様がなくて、価格的にも内容的にも値段に見合っていないと思う。
- 通販は顔が見えないので遠慮しなくていい。通販のほうがいろいろ工夫があって、医療用と感じるところが多い。
- 価格はサロンの製品よりも圧倒的に安い。品質はソコソコでも機能は通販のほうが良い感じなので、価値としては通販のほうが高い。
- メーカーにもよるけれど、送料無料とか返送無料、アレンジも無料など、いろいろ有り難いのが通販。試着も新品のモデルを2種類選べる(アンベリール・シルフィ)。
- 通販は価格にも3段階とかバリエーションがあって選びやすい。3万円、5万円、8万円といった価格で、サロンの医療用ウィッグの3分の1程度の出費で済む。
- 通販だから無理だと思っていたら、自分の写真を送って、その通りの髪型やボリュームにしてくれた。しかもタダでやってくれたので有り難かった。
- 催促の電話がなかったので、こちらが心配したほど。でも試着がゆっくりできた。家族にも孫にも見てもらえ、違和感ないわねとかきれいとか言われた。